JTBと堺市、堺観光コンベンション協会は15日、観光客にシャープ製のモバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」を貸し出し、旅のガイドとして堺市内の観光を楽しんでもらう観光案内事業「ロボ旅・堺」の実証実験を開始。観光客の周遊促進や滞在時間拡大、多言語サービスの提供などの課題解決に資する観光サービス創出を目指す。
利用者が公共交通機関などを利用して市内を散策すると、ロボホンが位置情報(GPS)に反応し、仁徳天皇陵古墳や千利休屋敷跡などの名所で観光案内をするほか、刃物、線香、和菓子など伝統産業の工房や店舗情報、歴史や文化に関する豆知識なども教える。南宗寺など一部の観光名所では、ロボホンが歴史などを詳しく説明する。
移動中にはロボホンが利用者の名前を呼んで話しかけたり、写真撮影をしてくれたりするので、利用者はロボホンとのコミュニケーションを楽しみながら、堺の歴史や文化をより深く知ることができるという。
貸出料金は1体千円(税込み)。実証実験は5月31日まで。シャープがロボ旅システムの開発で協力している。